カカオ系列・ハナ銀行も出願加速
韓国の大手銀行KB国民銀行が、ステーブルコイン関連の商標権を出願したと、現地メディア「Aju News」が6月25日に報じた。
報道によると、KB国民銀行は、ウォンを意味する「KRW」に関連した「KBKRW」「KRWN」「KRWKB」「KRWL」「KKRWB」「KRWW」など、計17件の商標を出願した。これらは特許情報検索サービス「KIPRIS(キプリス)」で確認できるという。
これらの商標は、ステーブルコインの電子振替業務や金融取引業務などに分類されている。
また、カカオバンクも「BKRW」「KRWB」「KKBKRW」「KRWKKB」といったティッカーを含む計12件の商標を出願。これらは暗号資産ソフトウェア、暗号資産金融取引、暗号資産マイニング業の3カテゴリに分類されている。
さらに6月17日には、カカオペイもウォンを意味する「KRW」に、自社を象徴する「K」や「P」などを組み合わせた18件の商標を韓国特許庁に登録している。
さらに、ハナ銀行も「HanaKRW」「KRWHana」など16件のステーブルコイン関連商標を出願。また同行が、KB国民銀行、新韓銀行、ウリ銀行、NH農協銀行、企業銀行、SH水協銀行、iMバンク、Kバンクなどが参加する既存の銀行間ステーブルコイン・コンソーシアムへ新規参画したことも明らかになった。
韓国では現在、暗号資産の現物ETF承認に向けた制度整備が進められており、政府・金融機関ともに暗号資産推進の動きが加速している。
新大統領である李在明(イ・ジェミョン)氏の政策の柱の一つには、2025年後半をめどにウォン建てステーブルコインの禁止を解除するための規則整備が含まれている。
李大統領は、国内資本の流出を防ぐには、韓国ウォン建てのステーブルコイン市場を確立することが不可欠との立場を示している。